白内障と緑内障
白内障は、俗に[白そこひ」と呼ぱれ、目のレンズの働きをしている水晶体が白濁してくる病気です。老化現象の一つとも言え、ほとんどのお年寄りにみられます。治療として眼内レンズ(人工水晶体)を入れる手術も現在では技術が進歩し、非常に安全なものです。視力、職業、生活環境など考慮して手術が決められます。緑内障は、限内の液体成分の循環が悪くなり眼圧が高まり、視神経を圧迫して視力障害を招く病気です。やはり加齢と共に増えてくるもので、突然、目の痛みや吐き気、頭痛などの症状が現れ、失明の危険もあるので、すぐに医師の診察を受けてください。
糖尿病
膵臓から分泌されるインスリンといううホルモンは、血液中のブドウ糖を体のエネルギー源として利用するために不可欠のものです。そのインスリンが不足、あるいは体がインスリンを十分に活用できない状態が糖尿病です。血液中にブドウ糖がダブつき、体は栄養を十分に摂取できずに様々な障害を起こしてしまいます。インスリン不足のタイプは、若年層にみられます。中年以後の肥満者に起こるものは、インスリンの作用が十分でないタイプです。糖尿病のこわい点は、合併症を引き起こしやすい事です。特に網膜症は、60歳以上の患者の30%にみられ、失明の原因になります。バランスのよい食事、適度な連動、そして、正しい薬物療法で血糖値をコントロ一ルして行く事が大事です。
パーキンソン病
厚生省指定の難病の一つで、高齢化と共にわずかずつ増え、老化と密接な関係にある病気です。特徴的な症状としては安静時の手のやや大きな震え、手足の筋肉の硬直(こわぱり)、運動障害などが上げられます。特に原因がなくふるえが起こる老人性振せんの場合は小刻みなのが特徴で、こわぱりなどは見られません。症状に気づいたら、なるべく早く治療を受ける事が大切です。薬物療法で、症状をある程度抑える事ができるのです。
骨粗しょう症
骨はカルシウムの貯蔵庫といえます。食物から摂取するカルシウム早が不足している場合、体は骨から必要なカルシウムを補給しています。その骨にスがはいったようにスカスカになってしまう病気です。これは、明らかに老年病で、特に女性に多く、加齢と共に増加します。なぜ女性に多いかと言うと、もともと骨量が男性よりも少ない上に、閉経によって滅少する女性ホルモンと関係があります。この病気になると、ちょっとした事で骨析しやすくなり、寝たきりを招く事になり兼ねません。カルシウムが豊富な食事、適度な運動、そして日光浴を心掛けてください。骨にある程度負担をかける事は、骨の強化につながります。また紫外線は、ビタミンDを活性化し、カルシウムの吸収や骨の形成を促します。
神経痛
神経に沿って現われる痛みを神経痛と呼んでいますが、あくまで症状名で、細菌やウィルスによる感染、炎症、腫瘍など原因がはっきりしたら、まず痛みの背景に隠されている病気を探る事が大切です。